日本とナチス独逸

日本とナチス独逸
2022.12.22

C
【出版日】2022/4
【著者】海軍大将 末次信正
【出版社】経営科学出版
内容紹介
なぜ独逸と手を組む選択をしたのか?
日米開戦直前に元内務大臣・元連合艦隊司令長官、
海軍大将が著した、
当時の日本の進むべき道を説いた書の復刻!
日独伊三国同盟を締結し、
米国との戦争に突き進んだ日本。
そこに横たわる世界政策と思想とは何だったのか?
この歴史的転換期において最後の鍵を握るのは、
我が日本においてない!
目次
日独伊三国同盟
一、三国同盟の性格
二、三国同盟と、ソビエト・ロシア
三、三国同盟と独伊
四、三国同盟と日本
五、三国同盟の真意義
六、日本と英米
七、三国同盟活用の真諦
日本とナチスドイツ
一、世界戦争の意義
二、支那事変
三、欧州戦争——ナチスドイツの立場——
四、日本の実力
五、日本の世界政策
東亜安定と日本の決意
一、事変延引の根本原因
二、四つの原因を一掃せよ
三、事変の解決促進の手段
四、熟慮反省すべき要点
五、国防上から見た南洋群島の価値
六、焦燥するアメリカ海軍
七、資源問題と蘭領インド
八、日本の決意すべき秋!
時難克服の先決問題
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GHQ検閲官

GHQ検閲官
2022.12.22
【出版日】2022/7
【著者】甲斐弦 /解説 上島嘉郎
【出版社】経営科学出版
内容紹介
元GHQ検閲官だった著者が米軍検閲の実態を
生々しく描き出した敗戦秘史がここに復刻。
「敗戦で日本人は軍のくびきから解放され自由を与えられたと無邪気に信じ込んでいるが、
戦争は終わったわけではなく今なお続いているのである」――。
終戦後、GHQ検閲官として働いた英文学者・甲斐弦は、
言論の自由規制こそ軍事的敗北以上に深刻な民族の危機だと訴えた。
自由と見えて実は自由ではない。
その根源にあるのはアメリカの占領政策の検閲制度だった――。
目次
第一部 夢見る人
・分かれ道
・悲喜こもごも
・団子売り
・山にいどむ
・湯の谷ホテル
・愚者の道
第二部 米軍検閲官
・アメリカの犬
・言論規制と庶民の生活
・奥の堂にて
・慢性金欠病
・ゆがんだ世相
・冬の嵐に
・静かなる決意
あとがき
解説 祖国の歴史を自らの言葉のうちに取り戻すために
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ニッポン没落のカラクリ 「改革」という名の売国政策が日本をダメにした

ニッポン没落のカラクリ 「改革」という名の売国政策が日本をダメにした
2022.12.22
【発売日】2022/11/22
【著者】室伏謙一
【出版社】経営科学出版
内容紹介
「革命」が利用され、日本は後進国に貶められた
「改革」によって設ける連中が、「改革」を礼賛する言論人をメディアにコメンテーターとして出演させ、
「改革」礼賛を語らせる。
そうやって、彼らが望む方向に「改革」が進むように仕向けてきました。
それが日本後進論につながって、マゾヒズム的に日本の制度や日本のいいものを壊していくということにも
つながってしまっているのです。
(第3章 日本を壊した「改革」の全体像より)
「失われた30年」のタブーを暴く!
歴代政権が仕掛けた嘘、嘘、嘘、嘘、嘘。 改革をすると新利権が生まれ、国民が貧困化するカラクリ。改革の副作用〜バス、タクシーの参入規制緩和で奪われた命。MBAによる政治腐敗〜霞が関に巣食う民間議員の罪。
目次
はじめに なぜ今「改革」について語るのか?
なぜか良いイメージで捉えられる「改革」
岸田政権の「新自由主義からの転換」=「脱改革」なのか?
第1章 「改革」の正体
・「改革」とは何か?
・規制改革とは規制緩和ではない
・[図解]「改革」のメリットと新利権が生まれるカラクリ
・「改革」のデメリット~バス、タクシーの参入規制緩和で奪われた命
第2章 日本経済をおかしくした歴代改革の系譜
・「改革」の系譜
・中曽根・竹下改革が進めた小さな政府化
・日本破壊を決定づけた橋本改革
・PB黒字化目標を持ちこんだ小泉・竹中改革
・馬鹿げた改革で日本の成長を止めた中曽根改革の実態
・小さな政府礼賛の流れが生まれた理由
・「改革」礼賛の風潮を生んだ「洗脳世代」とは?
・日本人が日本を蔑むようになったカラクリ
第3章 日本を破壊した「改革」の全体像
・[図解]「改革」の全貌
・行政組織を破壊した末路
・地方を切り捨てた地方分権改革
・企業・事業者を破壊する株主資本主義
・「改革」が礼賛されるメカニズム
・メディアを通じて嘘八百を流すビジネスマン達
・なぜ日本人は「改革」を好むのか?
・「脱改革」する方法~大阪市廃止構想で見えた希望の光
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【2023/1/21 発売】虚構の戦後レジーム~保守を貫く覚悟と理論~

【2023/1/21 発売】虚構の戦後レジーム~保守を貫く覚悟と理論~
2022.12.20
2023/1/21刊行予定!『虚構の戦後レジーム』保守を貫く覚悟と理論
【出版日】2023/1/21
【著者】田中英道
【出版社】啓文社書房
【定価】本体1800円+税
内容紹介
歴史・思想・文化・科学・金融……
巨大な噓を見抜き、美しい国・日本を取り戻せ
「戦後レジーム」という言葉の意味は、先の大戦後に確立された世界秩序の体制や制度のことを指す。しかし、この戦後体制はすべてが仕組まれたものであり、噓で塗り固められた“虚構”である。
こう断言すると、多くの識者が難色を示すかもしれないが、歴史を冷徹な目で紐解けば自ずとその答えに辿り着く。
「先の大戦で日本は本当に負けたのか」「西洋文明の“近代”は優れていると言えるのか」「リベラルという思想は果たして弱者救済に役立つものなのか」等、近現代史や思想史の常識を問い直してみるべきだ。
戦後、欧米諸国やグローバリスト、左翼勢力たちによって我が国は根本から揺さぶられてきた。戦後レジームからの脱却を目指していた安倍晋三元首相が糾弾に倒れてしまった今、日本国民一人ひとりがこの問題に対峙しなければならない……。
「美しい国・日本」を取り戻すために、美術史・歴史学の知の巨人がまやかしの戦後体制を一刀両断する一冊!
著者紹介
田中英道(たなか・ひでみち)
昭和17(1942)年東京生まれ。東京大学文学部仏文科、美術史学科卒。ストラスブール大学に留学しドクトラ(博士号)取得。文学博士。東北大学名誉教授。フランス、イタリア美術史研究の第一人者として活躍する一方、日本美術の世界的価値に着目し、精力的な研究を展開している。また日本独自の文化・歴史の重要性を提唱し、日本国史学会の代表を務める。著書『日本美術全史』(講談社)、『日本の歴史 本当は何がすごいのか』 (育鵬社)、『決定版 神武天皇の真実』(扶桑社)など多数。
目次
序 章/私が選んだ道
第1章/虚構の近代
第2章/戦後の空間
第3章/日本の特別性
第4章/現代の問題
Amazon他オンラインショップにて予約受付中です。
【お知らせ】
元駐ウクライナ大使 馬渕睦夫先生のYouTubeチャンネルにて本書が紹介されました!
馬渕睦夫【大和心ひとりがたり】2023年第6回●戦後レジュームの虚構・存在しない不幸と被害者を生み出す左翼リベラルの嘘と戦術を見抜く
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【重版決定!】〈復刻新版〉陸軍中将 樋口季一郎回想録

【重版決定!】〈復刻新版〉陸軍中将 樋口季一郎回想録
2022.12.20
『〈復刻新版〉陸軍中将 樋口季一郎回想録』がこの度重版いたしました!!
全国書店、amazon等のオンラインショップにて発売中です。この機会にぜひ手に取ってみてください!

【出版社】啓文社書房
内容についての詳細はこちらをご覧ください
≪目次・詳細をみる≫
産経新聞に本書の書評が掲載されました!
書評:露侵略の研究に学べ 『〈復刻新版〉陸軍中将 樋口季一郎回想録』樋口季一郎著
https://www.sankei.com/article/20221030-CVIPD4X5RZKGDFBGZROJDWLSR4/
出版社ワニブックスが運営するWEBマガジン「WANI BOOKS NewsCrunch(ニュースクランチ)」にて連載記事が掲載されています!
連載記事:大正デモクラティックサーガ ポーランド駐在武官・樋口季一郎
https://wanibooks-newscrunch.com/articles/-/3695
こちらも併せてご一読ください。
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表現者クライテリオン 2023年1月号

表現者クライテリオン 2023年1月号
2022.12.07
表現者クライテリオン2023年1月号巻頭言
2022年は、様々なものの「反転」が始まる年となった。
ロシアのウクライナ侵攻や安倍晋三元総理の暗殺は、かつてならこういう戦争やテロはあり得ないだろうという日本の空気を一気に「反転」させた。経済に関しても、かつてでは考えられない様なインフレが世界的に進行する方向に世界経済の流れが「反転」すると同時に、わが国においてもかつてでは考えられない様な円安が進行する方向に同じく大きく「反転」した。こうした2022年の「反転」は2023年以降のロシアvs.NATOの全面戦争や台湾有事の誘発、戦術核の使用等に加えて、さらなる世界的大恐慌の勃発など、さらに大きな「反転」を誘発することが予期される。
しかし、我が国の政界においてもマスコミ世論においても、そうした世界的大転換を認識し、適切な対応を速やかに図らねばならぬという空気は皆無である。結果、我が国の国勢はかつて無い程に衰弱し続ける他ない事態に至っている。
ついては本誌ではこうした我が国の生ぬるい空気を「反転」させ、衰弱し続ける我が国が「反転攻勢」できる状況の創出を企図し、2022年から始まる様々な巨大な歴史的な転機を的確に捉え、我々が一体何をすべきかを考えることを企図した特集をここに刊行することとした。
表現者クライテリオン編集長 藤井聡
【特集】「反転」の年 2022-2023——戦争、テロ、恐慌の時代の始まり
[特集座談会] ・二〇二二年を振り返る 戦争・テロ・恐慌の時代への大転換/仲正昌樹×吉田 徹×藤井 聡×柴山桂太 [特集対談] ・米中露覇権闘争と混迷する世界/伊藤 貫×藤井 聡 [特集論考] ・習近平三期目の狙いと新チャイナ・セブン/遠藤 誉・博士の異常な信仰、または科学は如何にして驕るのを止めて宗教を受け入れるようになるのか/與那覇 潤
・グローバリズムと日本アイデンティティ 何が幕末日本の危機を救ったか/星山京子
・「ホモ・サピエンス」への反転のすすめ/堀 茂樹
・日本は内憂外患を転機に出来るのか/森永康平
・二〇二二年に「大事件」は起きたのか “第四次世界大戦”の視点から/外山恒一
・危機の時代を前に/小幡 敏
【特別座談会】
・統計学・行動科学から問い直す、「コロナ専門家」の倫理観[前編]/松原 望×竹村和久×藤井 聡
・人はなぜ「故郷」を求めるのか? 人の「強さ」と「弱さ」の由来をめぐって/仁平千香子×藤井 聡×浜崎洋介
【連載】
・<新連載>欲望の戦後音楽ディスクガイド 第1回 The Beatles/Please Please Me/篠崎奏平
・「農」を語る 第2回 地方の「農」は日本の最後の砦/堤 未果×藤井 聡
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第二十四回 マルクスの亡霊たち 新しい全体主義の到来①/富岡幸一郎
・戦争を知らないオトナたち 第二回 死線上の男たち 地獄に咲いた、生命の輝き/小幡 敏
・経営学で読む文学 第④回 吉本隆明『共同幻想論』 幻想の中の組織、組織の中の幻想/岩尾俊兵
・逆張りのメディア論28 ツイッター騒動が示す新聞生き残り戦略/松林 薫
・ナショナリズム再考 第19回 リベラリズムは世代間正義を論じることができるか 愛着と忠誠の政治哲学序説/白川俊介
・葬られた国民作家 第三回 小説「海軍」と父のおもかげ/平坂純一
・映画で語る保守思想 第2回 『ランボー』に見る、怒りと復讐の倫理(中編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・東京ブレンバスター③ 左翼こそが嫌韓だった時代/但馬オサム
・編集長クライテリア日記 /藤井 聡
【寄稿】
・「物の理解される」ということ 岡倉由三郎という生き方/内丸公平
【書評】
・『〈実存哲学〉の系譜 キェルケゴールをつなぐ者たち』鈴木祐丞 著/前田龍之祐
・『マーク・フィッシャー最終講義 ポスト資本主義の欲望』マーク・フィッシャー 著/田中孝太郎
・『ジョン・デューイ 民主主義と教育の哲学』上野正道 著/篠崎奏平
【巻末オピニオン】
・「統一教会」問題を我々はどう考えるべきなのか/藤井 聡
【その他】
・独善的な社会運動の末路/政治の蒸発こそ、日本最大の危機である(鳥兜)
・「動かない観念」の異常発酵――日本人の精神を蝕むもの/大阪IR構想を貫く「バブルへの憧憬」(保守放談)
・読者からの手紙(投稿)
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【単行本化!】故郷を忘れた日本人へ――なぜ私たちは「不安」で「生きにくい」のか

【単行本化!】故郷を忘れた日本人へ――なぜ私たちは「不安」で「生きにくい」のか
2022.11.25
2022/12/9刊行予定!『故郷を忘れた日本人へ』 なぜ私たちは「不安」で「生きにくい」のか
『表現者クライテリオン』で連載していた「移動の文学」が単行本化!
※本書は2020年から2022年にかけて連載されていた記事を加筆修正、新たに書き下ろし部分を追加しまとめたものです。
【出版日】2022/12/9
【著者】仁平千香子
【出版社】啓文社書房
内容紹介
芥川龍之介と現代若者の共通点
それは日本という故郷への不安と
地に根を張れないもどかしさにある。
言論誌『表現者クライテリオン』表現者・奨励者受賞者による
「不安」の中で生きる日本人への指針
13の文学作品から現代人が忘れてしまった「故郷=日本」の愛し方の痕跡を辿り、
現代人が感じる「居心地の悪さ」や「生きにくさ」の原因を探り出す。
著者紹介
【仁平千香子】
山口大学国際総合科学部講師
言論誌『表現者クライテリオン』表現者賞・奨励賞受賞
『表現者クライテリオン』連載「移動の文学」(全10回)
目次
1 計算尺(クライテリオン)を探して
─ジョン・オカダ『ノーノー・ボーイ』を読む
2 記憶なき場所に故郷を探す
─小林勝の「フォード・一九二七年」を読む
3 帰らなかった日本人妻たち
─上坂冬子の『慶州ナザレ園─忘れられた日本人妻たち』を読む
4 伝統の価値
─石村博子の『たった独りの引き揚げ隊』を読む
5 辿りつけない故郷と日本への憎悪
─引揚げ者たちの語りを読む
6 待つことが目的と化した人生の行方
─サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』を読む
7 生命の誕生という「保証のない旅」
─金原ひとみの『マザーズ』を読む
8 不安という原動力
─フランツ・カフカの「巣穴」を読む
9 愛という不都合な荷物
─ジョン・スタインベックの『怒りの葡萄』を読む
10 光と闇の二元論を超えて
─村上春樹の『アンダーグラウンド』を読む
11 自由は孤独であるという幻想
─ミヒャエル・エンデの「自由の牢獄」を読む
12 支配は胃袋から始まった
─岡本かの子の「鮨」と野坂昭如の「アメリカひじき」を読む
13 本当の「つよさ」は幸福感から来る
─デビッド・マッキーの『せかいでいちばんつよい
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【アパ日本再興大賞 優秀賞受賞!】『「愛国」としての「反日」~奇形の軍民関係を正す~』

【アパ日本再興大賞 優秀賞受賞!】『「愛国」としての「反日」~奇形の軍民関係を正す~』
2022.10.28
小幡敏 著『「愛国」としての「反日」~奇形の軍民関係を正す~』がこの度、
第五回アパ日本再興大賞 優秀賞を受賞いたしました!
アパ日本再興財団HP(https://ajrf.jp/taisho/index.html)に
著者の受賞コメントが掲載されています!
【出版日】2022/3/24
【著者】小幡 敏
【出版社】啓文社書房
著者紹介
平成三年生まれ。福岡県築上郡出身。
麻布高校、東京大学文学部思想文化科学倫理学専修過程卒業後、陸上自衛隊入隊。
幹部候補生学校(福岡県久留米)、第15旅団第15高射特科連隊第4高射中隊(沖縄県糸満)、在日米陸軍司令部隊付(神奈川県座間)等を経て、令和二年除隊(二等陸尉)。
表現者賞(令和元年)。東京都在住。
内容紹介
藤井聡(京都大学大学院教授)、浜崎洋介(文芸批評家)推薦!
「自衛官に栄誉を与えんがための小幡氏の日本独立戦
――日本人よ、参戦せよ!」(藤井聡)
「この『新人』を見よ!
――反時代的な『本気』の姿がここにある。」(浜崎洋介)
――覚悟無き国民は自衛隊を案山子にする――
――元自衛「衷情(ちゅうじょう)」の訴えに、今こそ耳をそばだてよ! ――
畢竟、憲法をいじって国防軍をつくり、米国から最新鋭の武器やら装備やら仕入れたところで、案山子に鉄砲を持たせて戦さは出来ない。
自衛隊が案山子と言うつもりはないが、彼らとて国民が運命を共にする覚悟なしには戦えないのだ。
国民が自らの生存のために組織する武力集団としての国軍、その名分が正しく措定されぬ限り、この国に健全な安全保障体制は決して築(きず)かれないと理解してもらいたいのである。
購入方法
お近くの書店、またはオンラインショップにてお買い求めください!
amazon→https://amzn.to/3SIJmmQ
楽天ブックス→https://books.rakuten.co.jp/rb/17082477/
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表現者クライテリオン 2022年11月号

表現者クライテリオン 2022年11月号
2022.10.07
巻頭言
【特集】第三次世界大戦と戦後新秩序――台湾・ウクライナ情勢の中長期展望
米ソ冷戦、そして米中新冷戦の流れを汲む形で勃発した、ロシアのウクライナ侵攻と中国による台湾侵攻危機は、世界が今や既に第三次世界大戦に突入した様相を呈し始めた事を示している。こうした状況を踏まえ、例えばフランスの歴史学者エマニュエル・トッド氏は「第三次世界大戦はもう始まっている」と断じている。
こうした世界史的な巨大なうねりの中で、日本が国家の存続と国勢の拡大を企図した適切な外交・安保政策を構想し、展開するためには、この第三次世界大戦の“戦後”に如何なる秩序を新しくつくるべきなのかというビジョンを念頭に置かねばならない。
ついては本誌では、この第三次世界大戦が短中期的に如何に展開していくのかを論ずると共に、この第三次世界大戦が終了した暁に、多様な可能性を踏まえながらも如何なるアジア秩序、世界秩序を中長期的に新しく形成していくべきなのかを様々に論ずる特集を企画した。
表現者クライテリオン編集長 藤井 聡
【特集】第三次世界大戦と戦後新秩序――台湾・ウクライナ情勢の中長期展望
[特集座談会] ・中国の内在論理を歴史から問い直す 中国史研究者・岡本隆司氏に聞く/岡本隆司×藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎 [特集論考] ・長期化する米中露覇権闘争と日本の最期/伊藤貫・江戸の地政学に学べ 世界の多極化を見据えて/大場一央
・ウロ事変は世界最終戦の序曲か? 石原莞爾の所論を手掛かりに/金子宗德
・危機の時代の国土論 石川栄耀のみた第二次世界大戦/川端祐一郎
・「国造りの自由」を求めて 新自由主義以後の国際構想/岩木雅宏 [特別座談会] ・「自己喪失」の時代に向き合うために 浜崎洋介著『ぼんやりとした不安の近代日本』を巡って/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
【連載】
・<新連載>戦争を知らないオトナたち 第一回 民族の教科書/小幡 敏
・<新連載>映画で語る保守思想 第1回 『ランボー』に見る、怒りと復讐の倫理(前編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・「危機感のない日本」の危機 民主と独裁 「空気」が政治をする国/大石久和
・「農」を語る 第1回「農」は日本の心/堤 未果×藤井 聡
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第二十三回 マルクスの亡霊たち 霊的な力と弁証法④/富岡幸一郎
・経営学で読む文学 第③回 フランツ・カフカ『流刑地にて』 人と制度が変わる「痛み」/岩尾俊兵
・逆張りのメディア論27 新聞は戦争で蘇る/松林 薫
・ナショナリズム再考 第18回「正義」・「忠誠」・「共同体」 ロイスからローティへ 愛着と忠誠の政治哲学序説/白川俊介
・葬られた国民作家 獅子文六 第二回 父がいなければ、父になればいい/平坂純一
・やわらか日本文化論 日本人の頭のなかの鏡 「反省」の大切さ/施 光恒
・東京ブレンバスター② 「今更」の統一教会/但馬オサム
・メディア出演瓦版/平坂純一
・編集長クライテリア日記 令和四年八月~九月/藤井 聡
【寄稿】
・配慮の先に配慮はあるか 激化する学校批判への懸念/髙江啓祐
【書評】
・『ぼんやりとした不安の近代日本 大東亜戦争の本当の理由』浜崎洋介 著/小立 廉
・『政治的なものの概念』カール・シュミット 著/前田龍之祐
・『ガリツィアのユダヤ人【新装版】 ポーランド人とウクライナ人のはざまで』野村真理 著/岡村元太郎
・『検証 政治改革 なぜ劣化を招いたのか』川上高志 著/早瀬善彦
・『大村益次郎 全国を以て一大刀と為す』竹本知行 著/久野 潤
・『遠野物語と柳田國男 日本人のルーツをさぐる』新谷尚紀 著/篠崎奏平
・『「地方」と「努力」の現代史 アイドルホースと戦後日本』石岡 学 著/橋本 悠
【その他】
・「国民国家」の気概を問う――第三次世界大戦の「構図」を巡って/いったい何と戦っているのか?――揚げ足取りにかまけるな(鳥兜)
・英国に見る国家儀礼の力/「国葬」騒動の顛末に思う――岸田文雄首相の無能さ(保守放談)
・読者からの手紙
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【書籍化!2022/9/1発売予定】神なき時代の日本蘇生プラン

【書籍化!2022/9/1発売予定】神なき時代の日本蘇生プラン
2022.08.26
2022/9/1刊行予定!宮台真司×藤井聡「神なき時代の日本蘇生プラン」 「クズになってしまわない」ための処方箋
この度、啓文社書房が制作に携わる雑誌『表現者クライテリオン』より宮台真司先生×藤井聡先生の対談が書籍化されました!
【出版日】2022/9/1
【著者】宮台真司,藤井聡
【出版社】ビジネス社
本書は『表現者クライテリオン』2021年7月号、TOKYO MXテレビ『藤井聡の東京ホンマもん』教室2021年8月14・28日放送分の対談内容に加筆修正し、新たにオリジナルの対談を追加しまとめたものです。
内容紹介
損得マシーン、自己保身に走る劣化した日本人。
ニヒリズムを潰し、社会の理を取り戻すには。
天皇、キリスト教、メタバース、街づくり、経済政策、社会福祉
――現代社会の根本問題に対する、タブーなき議論が満載!
コロナ禍で、「仲間が消えた社会、人間の叡智が湧き出ない社会。システム化・画一化で危機に脆弱な社会」という“日本の弱み”をさんざん見せつけられた状況だ。
そこで本書では、
1、経済第一主義の社会で失ってきたものが何だったのかを、社会学的見地から明示し、
2、日本人が本来、大切にしてきた生き方、社会の在り方とは何か説く。その上で、
3、本来的な生き方や社会を取り戻すため、ポストコロナで日本人の意識をどう目覚めさせるか。
4、平成そして令和の経済・社会政策で失った何を復活すればよいのかと提案する。
「前向き」な道筋を交えながら、日本社会の新たな在り方、幸福論を提示する。
著者紹介
【宮台真司】
1959年宮城県生まれ。東京都立大学教授。
公共政策プラットフォーム研究評議員。社会学者。映画批評家と幅広く活躍している。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了し、社会学博士を取得。
主な著書に『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』『日本の難点』(幻冬舎)、『14歳からの社会学』(世界文化社、ちくま文庫)などがある。
【藤井聡】
1968年奈良県生まれ。京都大学大学院工学科教授。同大学レジリエンス実践ユニット長。
『表現者クライテリオン』編集長を務める。
京都大学工学部卒、同大学大学院終了後、同大学助教授、イエテボリ大学心理学科研究員、東京工業大学教授を経て現在の職に至る。
2018年からはカールスタッド大学の客員教授も兼任。
主な著書に『社会的ジレンマの処方箋』(ナカニシヤ出版)、『大衆社会の処方箋』(共著・晶文社)などがある。
目次
【まえがき】――宮台真司
【第1章】「若者の未来」は守れるか
・「羊のように大人しい日本人」のレジスタンス
・国民の利益を一顧だにしない政治家と専門家
・「仲間以外はみな風景」の下劣日本人が、さらに劣化している
・コロナ自粛の若者に対する被害は、バタフライ・エフェクトで甚大化する
・「共通前提」が消えうせ、日本人と日本の劣等生が顕在化した
・パブリックな議論ができない日本人と、如何に議論すべきか
・日本を如何に立て直すのか?――マクロ経済政策と言論活動
・日本を如何に立て直すのか?――堕落と局所的共同体の活性化、そして貧困対策
・パルチザンと連合軍のタッグに向けて
【第2章】クズ化を防ぐ共同体
・「クズレベルを防ぐ三つの処方箋」と「焚き火の効用」
・「閉ざされ」から「開かれ」へ子供たちを導く
・「個人」という存在は仮説にすぎない
・意見や立場の違う相手に「ピティエ(憐れみ)」を感じられる範囲
・「友達」も「親友」もいない若者たち
・「これからは君の時代だ」と西部邁は言った
・仲間を幸せにできなければ、自分も幸せになれない
・人間は弱いから、クズ界隈にいればクズ化する
【第3章】荒野を生んだ都市工学
・「移動の自由」は「表現の自由」につながると問うたアガンベン
・都市も環境も、自然に出来上がるからこそ「生きている」
・「当たり前の全体をうまく計画」することが大事
・「街に車を入れない」街づくりの重要性
・日本の都市計画はあまりに「プレイス」を失わせた
・人心が分からない理系人間と、数字を見ない文系人間
・民が頓馬なら、民主主義はでたらめに機能する
・座回しするファシリテーターが共同体を復活させる
・経済問題で考慮すべき「日本の特殊性」
・雇用や経済の問題と、街づくりの問題は一つにつながっている
【第4章】「天皇」を参照せよ
・「弔う」ことさえ禁じられた社会で
・歴史を継承せず「仕切り直し」てしまう日本人
・日本人が近代に見失った「道」の思想
・世俗とは対極にあるはずの皇室
・「開かれた皇室」「王室化する皇室」はあり得るか
【第5章】神なき時代のメタバース
・キリスト教を考えると世界の見方がクリアになる
・自分が救われるために人を助けるのはクズ
・神の不在はメタバースで加速する
・「あちらの世界」に取り込まれることは悪なのか
・「人間の数だけメタバースが存在する」恐怖
・新反動主義者たちの思い描くこれからの世界
・訪れるニヒリズムに満ちた世界と、抵抗するテクノロジー
・「個人の内面の空洞化」とどう戦うか
・宇宙規模の時間軸を持つことで超えられるものがある
・「有限性の哲学」こそが、人間の本当の価値を呼び覚ます
【あとがき】――藤井聡
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