「危機」と対峙する保守思想誌

表現者クライテリオン

2025年1月号好評発売中! 【特集】権力を動かす「権力」の構造―ディープステート(DS)論を超えて

啓文社/啓文社書房

日本の野球を変えた100人 明治・大正・平成ベースボール人物誌 野球雲Vol.9

日本の野球を変えた100人 明治・大正・平成ベースボール人物誌 野球雲Vol.9

2017.06.06

【2017年6月30日発売】

「野茂英雄が挫折して帰ってきたら、今日のプロ野球はなかった」

昔日の野球人たちはもちろん、野球の愉しさを球場の外へと広げてくれた文化人さらには漫画キャラクターまで。
日本の野球を変えた100人をエピソードと共に選びます。

●日本野球人物伝 日本人はいかにして“野球好き”になりしか 広尾晃
●日本の野球を変えた100人 全発表
●座談会【野球人篇】『野球の「今」をつくってくれた前人たち』
鈴村裕輔(法政大学客員教授)×蛭間豊章(報知新聞記者)×岩河正剛(純パの会)
●座談会【文化人篇】野球の面白さを広げてくれた人たち ほか

雲プロダクション編
ISBN 978-4-89992-036-6 C0075
定価 本体1200円+税
A5判並製 160p

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日本国史学 第十号

日本国史学 第十号

2017.06.06

【6月15日発売】  

日本国史学会 東京シンボジウム
日清戦争一二〇年・日露戦争一一〇周年 記念講演会

日本は日清・日露戦争をどう戦い抜いたか 荒川憲一
世界史から見た日清・日露戦争の意義 平間洋一

論文
・神社から見た楠公崇敬の歴史 久野潤
・9・11事件の検証 前編 渡辺望
・徳川家康の西洋外交 田中英道

書評
・呉座勇一 『応仁の乱』
・川中英道 『日本の戦争』
・ヒレア・ベロック「ユダヤ人」

 

日本国史学会編
日本国史学第10号
ISBN:978-4-89992-035-9 C3002
定価:1000円+税
A5判

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野球文化學會のご案内

野球文化學會のご案内

2017.02.04

 

 

○野球文化學會とは

野球文化學會(The Forum for Researchers of Baseball Culture)は、「野球を人類不朽の文化とし、学問としての野球を確立する」を目的に1999年設立されました。

論文集『ベースボーロジー』の刊行のほか、研究会、シンポジウムの開催など、野球のあらゆる学術的研究を行っています。

 

詳しくは以下サイトにてご覧ください。

野球文化學會

 

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「鉄道と野球」の旅路 1872~共に駆けぬけた150年史『野球雲』vol.8号

「鉄道と野球」の旅路 1872~共に駆けぬけた150年史『野球雲』vol.8号

2017.01.12

【2017年2月28日発売】

なぜ鉄道会社はプロ野球に参入したのか? 「鉄道」と「野球」―二つのキーワードをリンクさせると、新たな近現代史が見えてくる!

今や、日本人に欠かせない国民スポーツとなった野球。その流行のきっかけは一人の鉄道技師でした。そして、野球を日本各地に広めたのは、網の目ように普及し始めた鉄路。一方、私鉄では阪急、阪神、南海、近鉄、西鉄、西武などがプロ野球チームの経営へと乗り出し、繁栄を築いていきます。
また、新幹線もなく、飛行機も使えなかった時代、選手たちの遠征の足となったのは、鉄道でした。
古い野球に新しい価値を見出す--野球史の知られざる「真実」に光を当てる『野球雲』第8号は、そんな「鉄道と野球」の150年に及ぶ旅路をひも解いていきます。

●近代国家の建設は、鉄道の建設なくしては考えられな かった。日本の野球は、鉄道の萌芽の時からそこに寄り 添っていた。

●第1回全国鉄野球大会が開かれたのは、1921(大正 10)年10月だった。鉄道開通50年記念式典の10日 後。都市対抗野球大会より6年も早い。

●1940(昭和15)年夏、日本のプロ野球9球団は満州 に遠征した。7月26日正午、吉林丸に乗船して神戸港を 出発し、29日午前8時無事大連港に到着。その後約400キロを南満州鉄道で北上して午後4時に到着。

●戦後間もない昭和20、30年代は、九州社会人野球 の黄金時代といえる。門鉄、西鉄、国鉄志免鉱業の鉄道組をはじめ、八幡製鉄、別府星野組、植良組、日鉄二瀬、 東洋高圧大牟田など、まことに百花繚乱の趣があった。

●国鉄が野球王国を築く一方で、西日本では私鉄が野球 と深いかかわりを持つようになる。江戸時代の大坂(大 阪)では「お奉行の名さえ知らずに歳暮れる」という川柳が詠まれたが、もともと反中央、反権力の気質がある関西人は、私鉄に深い愛着を持っていた。

●山陽クラウンズは、若い無名の選手を育成してプロ野球界に送り込むことを目標に結成されたが、他球団の選手を預かる育成委託も受けていた。

●西鉄─南海は、黄金カードとなり、大阪球場は満員に なった。名将鶴岡一人(旧姓山本)は、大学や高校の有名選手を次々と獲得するとともに、野村克也や広瀬淑功など、埋もれた素材を見出しスターに仕立て上げた。  (特集より)

 

目次

 

特別インタビュー① 町田行彦(元国鉄スワローズ) 20歳のホームラン王・元祖レーザービームと「国鉄スワローズ」

鉄道と野球   広尾晃

最強門鉄と九州の野球  鳥井守幸

山陽クラウンズを追って 松井正

野球を支えた鉄道会社 関口光司

近鉄沿線気質 東大阪で生まれた男 スージー鈴木

満州遠征鉄道記 南部正広

野球殿堂していない国鉄出身の名選手たち

日本野球の始発駅 平岡凞と新橋アスレチック倶楽部   協力 鈴木康允

国鉄と野球 国鉄スワローズとその時代 堤哲

特別インタビュー② 清野智(東日本旅客鉄道株式会社) 社会人野球とともに

遠征と鉄道  1956(昭和31)年巨人-大洋甲信鉄道旅

インパクトベースボール的分析 パースVSスタンカ

DATA LAND 国鉄スワローズ年度別成績 金田正一・町田行彦詳細記録etc

 

古本三振堂 書評とブックガイド  

 

『阪神電車のジクゾーパズル切符』  古書ビブリオ 小野祥之

『野球小説傑作選 12名の指名打者』  かわうそ堂 泉谷武蔵

『勝ちすぎた監督 駒大苫小牧幻の三連覇』  古書赤いドリル 那須太一

『シューレスジョー』    たつみやたかお

      

読物ランド

 

黒人プロ野球チーム来日、3度目の謎 永田陽一

仙台野球史再発掘 「仙台素人(アマチュア)倶楽部興亡史3」 伊藤正浩

音楽エッセイ スライ・ザ・ファミリーストーン「ランニン・アウェイ」 近藤智

小説ベースボール・タイムトラベル「あかし」 ザイジョウエフ

球子の人生フォークボール⑦「魔球漫画を一気読みしていみた」

ベースボール・ソングス「若いツバメのバブリーなアルバム」  久保田泰平

ISBN 978-4-89992-024-3   C0075 定価 1,200円+税

A5判   176頁  並製

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広尾晃 『奈良 徹底的に寺あるき 84ヶ寺をめぐるルート・ガイド 』

広尾晃 『奈良 徹底的に寺あるき 84ヶ寺をめぐるルート・ガイド 』

2016.12.19

【2017年3月14日発売】

紹介
日本一の歴史を誇る奈良市は、有名寺院だけでなく、ふつうのお寺のレベルも極めて高い。
「お寺の良心」は、「ふつうのお寺」にこそある…。

奈良市中心部のお寺を5つのゾーンに分け、総計84ヶ寺紹介。
なかには観光ガイドにはなかなか載っていないお寺も。マップが付いているから、読みながら散策できる。
本を片手に、味わい深い奈良の旅へと出かけませんか?

目次

お寺歩き、心がけたいこと

「奈良徹底的に寺歩き」でまわる5つのゾーン

ゾーンA  ならまち界隈を寺歩き
● にぎやかな三条通りあたり
● やすらぎの道、西側のお寺
● いよいよ、ならまちへ
● 元興寺のゆかりお寺
● 十輪院町周辺のお寺たち
〈コラム1〉元興寺の妖怪
〈コラム2〉昔の姿を取り戻しつつある興福寺

ゾーンB きたまち 東大寺を眺めながら
● きたまちを歩く
● 油坂のお寺たち
● 佐保川沿いを転害門へ
● 奈良阪を上る
● 滅びの美しさを味わう。般若寺
● 高みから見る大仏殿の美しさ
● 東大寺のひざ元のお寺を歩く
● 東大寺の魅力
● 三月堂の「つなぎ目」
●シルクロードの終着点を実感する
〈コラム3〉奈良の大仏様

ゾーンC 奈良の山麓を歩く
● 南都七大寺の一つ、大安寺
● 紀寺付近を歩く
● 高円山の麓まで
● 白豪寺から奈良を見渡す
● 新薬師寺の荒ぶる仏
● 高畑町のお寺たち
〈コラム4〉志賀直哉と上司海雲

ゾーンD 佐保川の北のお寺
● 興福院のたたずまい
● 花の寺、不退寺の華やぎ
● 海龍王寺、法華寺

ゾーンE 平城京の西側のお寺たち
● 秋篠川沿いのお寺
● 西大寺と周辺のお寺
● 菅原道真ゆかりのお寺など
● 唐招提寺へ
● 薬師寺への道
〈コラム5〉東塔と西塔
少し足を延ばして、見ておきたい奈良のお寺
お寺歩きチェック・リスト

ISBN 978-4-89992-023-6   C0026 価格 1,200円+税

A5判   128頁  並製

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松井正著 『二軍史 もう一つのプロ野球』

松井正著 『二軍史 もう一つのプロ野球』

2016.12.19

【2017年1月25日発売】

紹介
「二軍戦には監督とコーチが試合に出場できる」
「二軍リーグだけに参加したプロ野球球団があった」
「巣鴨プリズンで交流戦を実施」
「明らかになった王・長嶋の二軍戦記録」
「ジャイアント馬場は二軍では大エースだった!」

思わず驚く記録やエピソードが満載!
今でも、「二軍選手はプロ野球選手ではない」そういう声も多く聞かれるが、給料をもらいながら野球をやり、二軍の試合だろうがれっきとした記録がついてくる以上は、二軍選手もプロ野球選手。
しかし、二軍の記録はあまり注目されておらず、特に1970年代以前の記録はNPBでも全く残っていない。
かつての二軍は草野球をするような原っぱで練習や試合をし、野球ファンでも二軍に関する情報を知る機会はほとんどなかった。
華やかなスポットライトを浴びる一軍とは相反し、かつての二軍は別世界の存在だった。

しかし、二軍にも数々のドラマや記録が存在する。
日本の野球史の中で、二軍はどのような位置づけで、いかなる意味を持ったのか。
今となっては誰も知ることのない、野球史の中で埋もれてしまった二軍の真実や記録を紹介することで、戦後プロ野球の知られざる一面を解き明かす。

目次

王も長嶋も松井もイチローも
みんな二軍から始まった!
知られざる歴史と記録の世界に迫る!

序章 二軍を見ればプロ野球の未来が見える

二八名を巡る戦い
「ファーム」と呼ばれて
恵まれないプレー環境
イースタンとウエスタン
育成か興行か
育成選手制度の導入
ソフトバンク「三軍」誕生の背景

第1章 誕生
二軍制度始まる
昭和二三(一九四八)年―昭和二五(一九五〇)年

“幻”の国民リーグ
国民リーグの解散
金星・急映が二軍制度導入
「選抜軍」の北海道遠征
初の二軍戦
戦後初の横浜での試合開催
「育成」の先駆者・西村正夫
金星と急映の終焉
阪急・大陽二軍が始動
巨人二軍の誕生
水原茂が二軍コーチに
初のトーナメント大会
最初で最後の正月巡業

第2章 揺籃
二リーグ制への移行
昭和二五(一九五〇)年―昭和二六(一九五一)年

セ・パ二リーグ制へ
阪神・広島・東急が二軍結成
後の広島エース・長谷川良平登板
巨人二軍、進駐軍と交流戦
広島二軍、わずか二ヵ月で解散
山陽電鉄が二軍へ参入
山陽クラウンズ誕生
夏の北海道遠征の先駆け
阪急・南海、女子プロ野球と遠征
日本マイナーチーム選手権大会
松竹、二軍選手を会社員に
二軍選手が都市対抗に出場
南海土建野球部解散
各球団二軍の動き

第3章 岐路
昭和二七(一九五二)年―昭和二九(一九五四)年
ファームリーグの発足

毎日二軍結成
西鉄二軍を本格化
一軍公式戦の前座に
大リーグ手本に「関西ファームリーグ」発足
巣鴨プリズンのプロ野球
山内和弘、タイムリー
巨人・毎日・国鉄、二度目の戦犯慰問試合
若林忠志唯一の登板記録
山陽クラウンズ三年で解散
関西ファームリーグの公式戦化
三宅秀史、高倉照之、小山正明もプレイ
広島二軍の復活
国鉄・巨人の東北・北海道遠征
函館で初の放棄試合
セ球団が新日本リーグを結成
新愛称と別本拠地
森永製菓がメインスポンサー
前期はジュニアジャイアンツ、後期は阪神ジャガーズが優勝
阪神ジャガーズ年間王者に
松田清の連勝記録
三年目のファームリーゲ、野村克也の登場

第4章 序奏
昭和三〇(一九五五)年―昭和三五(一九六〇)年

イースタンリーグ始まる
結成記念トーナメント大会
巨人軍多摩川グラウンド開場
リーグ初年度はグリッターオリオンズが優勝
二軍初のオールスター、全勝利
ウエスタンリーグも始まる
「新日本リーグ」ひっそりと終焉
イースタンリーグ謎の一年間休止
二軍の大スター・馬場正平
馬場、プロ入り初勝利
野球人・馬場正平の足跡
東映投手だった俳優・八名信夫
延長一九回の接戦
大洋多摩川球場の完成
監督が試合出場
ONの二軍時代
稲尾和久の登場
中西太二軍監督代行
「新人軍」に
ウエスタンの北陸興行

第5章 前進
昭和三五(一九六〇)―昭和五四(一九七九)年
イースタン・ウエスタンリーグの発展

組織再編
イースタンリーグ再開
ウエスタン試合数大幅増加
柳川事件と土井正博
昭和三〇年代の二軍記録
初のジュニア・オールスター
新人研修制度の導入
支配下選手削減の余波
深刻な選手不足に
監督、コーチも試合出場可能に
大沢親分の二軍戦
教育リーグの検討
教育リーグ始まる
支配下選手六〇名に
近鉄の三軍構想
幻のロッテファイターズ
江川初登板、落合に打たれる
江川のためのオープン戦
二軍戦に五万人を集客

第6章 延長
知られざる二軍エピソード

バックスクリーンのない球場
二軍初の完全試合
韓国で行われた試合
日本プロ野球唯一のプレーオフ
神様対鉄人の初対決
ジプシー国鉄
脅威の防御率〇・一三
日本初の指名打者制度
後楽園と二軍戦
審判すっぽかし事件
選手が審判を務める
公式戦初の放棄試合
二軍MVPに自動車
主力選手をあえて二軍戦に投入
史上唯一の五冠王
ラジオ局までも動かしたアイドル選手
尾崎将司の二軍記録

第7章 大選手たちの二軍時代

大投手たちの二軍記録
金田正一/米田哲也/小山正明/鈴木啓示/スタルヒン/別所毅彦/山田久志/稲尾和久/梶本隆夫/東尾修/野口二郎/若林忠志/工藤公康/村山実/皆川睦雄/山本昌/杉下茂/村田兆治/北別府学/中尾碩志

大打者たちの二軍記録
張本勲/野村克也/王貞治/門田博光/衣笠祥雄/福本豊/金本知憲/立浪和義/長嶋茂雄/土井正博/石井琢朗/落合博満/川上哲治/山本浩二/榎本喜八/高木守道/山内一弘/大杉勝男/大島康徳/若松勉/イチロー

 

四六判   304頁  並製

ISBN 978-4-89992-021-2   C0075 価格 2,000円+税

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毎日新聞千葉版 本の紹介『千葉一族入門事典』

毎日新聞千葉版 本の紹介『千葉一族入門事典』

2016.10.20

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9月18日(日)付の毎日新聞千葉版にて、『千葉一族入門事典』が取り上げられました。

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岡山典弘著『三島由紀夫が愛した美女たち』

岡山典弘著『三島由紀夫が愛した美女たち』

2016.10.17


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宮家令嬢から映画女優まで

三島が憧れ、恋心を抱き、熱愛した女性との物語を

三島研究の第一人者が描く!

三島由紀夫の半生は、魅力的な女性に彩られていた。
周知のとおり三島は、透徹した「眼」をもつ作家である。少年期から独自の美意識を研ぎ澄まして、絢爛たる〝三島美学〟を構築した。その「眼」は、文学に向けられ、演劇に向けられ、映画に向けられ、美術に向けられ、そして女性に向けられた。

――稀代の審美眼をもつ三島は、どのような外観の女性に憧れたのか?
十一、二歳の少年の官能を呼び覚ましたのは、一冊の岩波文庫だった。オスカー・ワイルドの『サロメ』である。多感な少年は、ワイルドの詩句はもとより、オーブリー・ビアズレーの神秘的で幻想的で官能的で悪の香りのするサロメ像にいたく魅了された。
あるいは、アントワーヌ・ヴァトーの「シテール島への船出」に描かれたロココ調の貴婦人。あるいは、自著『岬にての物語』を彩った蕗谷虹児の儚げな美少女。あるいは、古沢岩美の宇宙的な寂寥を感じさせながらも花のようにエロティックな美女。……

――三島は、実生活でどのような女性に惹かれて、相手に何を求めたのか? 彼女たちは、三島から何を学びとり、どのようにして〝大輪の花〟を咲かせたのか?
映画『からっ風野郎』で三島の恋人役を演じた若尾文子。
この世のものとは思えない天上界の麗人・美輪明宏。
三島との結婚が噂されたシャンソンの女王・越路吹雪。
三島が丹精こめて育てあげた新劇女優の村松英子。

――また、三島と親しかった令嬢や貴婦人は、どのように小説に描かれたのか?
フランス大使の令嬢『仮面の告白』の三谷邦子。
赤坂の高級料亭の箱入娘『沈める滝』の豊田貞子。
羽林家の流れをくむ『幸福号出帆』の東久世壽々子。
典雅なサロンの主宰者『鏡子の家』の湯浅あつ子。
加賀百万石のお姫様『豊饒の海』の酒井美意子。
悲劇の宮家の妃『豊饒の海』の北白川祥子。

本書では、三島とこれら十人の美女との人生の軌跡が交差するさまを描いた。
三島が彼女たちと過ごした日から、これまでに半世紀以上のときが経過している。彼女たちのなかには幽明境を異にした者も多く、記録が散逸するおそれがあることから、三島由紀夫生誕九十年・没後四十五年を期して、一書にとりまとめたものである。
執筆に当たっては、無味乾燥な事実の羅列とならないように会話を多くして、三島と美女たちが共有した時間をヴィヴットに再現することを心がけた。また、広範な資料の蒐集と読み込みを行い、従来の三島評伝には記述されていないエピソードの発掘と紹介に努めた。
一人でも多くの方に本書を手にとっていただき、三島と十人の美女たちの物語を堪能してもらえれば、筆者としてこれにまさる喜びはない。
生前の三島は、日輪のような眩い光芒を発した。その光りを浴びた美女たちは、月のごとく清らかであった。「昭和」という時代は、男も女も輝いていた。

【目次】

序文 宮崎正弘

はじめに

第一章 映画女優 若尾文子

第二章 天上界の麗人 美輪明宏

第三章 シャンソンの女王 越路吹雪

第四章 新劇女優 村松英子

第五章 三島文学のモデルとなった佳人

第一節 『仮面の告白』の三谷邦子

第二節 『沈める滝』の豊田貞子

第三節 『幸福号出帆』の東久世壽々子

第四節 『鏡子の家』の湯浅あつ子

第五節 『豊饒の海』の酒井美意子

第六節 『豊饒の海』の北白川祥子

 

四六版並製 232頁

ISBN 978-4-89992-020-5 C0095 定価:本体1800円+税

2016年10月29日発売

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日本国史学 第九号

日本国史学 第九号

2016.10.17

平成28年10月発売

日本国史学会 明治憲法発布百二十五周年記念公開講演会
「大日本帝国憲法の制定過程と統治機構」 八木秀次(麗澤大学教授)
「大日本帝国憲法から日本国憲法の連続性」 竹田恒泰(皇學館大学非常勤講師)

論 文

  • 「日本の漢方医学の独自性についての一考察」 渡辺望(評論家、日本国史学会会員)
  • 「内藤湖南の共和制理解について―革命の後に来るもの―」 北村良和(愛知教育大学名誉教授)
  • 「『日高見国』から『大和国』へ――縄文・弥生時代の新しい歴史観」
    田中英道(東北大学名誉教授/当学会代表理事)

書 評

  • ハミルトン・フィッシュ『ルーズベルトの開戦責任』草思社
  • 鹿毛敏夫『アジアのなかの戦国大名―西国の群雄と経営戦略―』吉川弘文館
  • チャールズ・C・マン『1493 世界を変えた大陸間の交換』紀伊国屋書店

 

ISBN 978-4-89992-034-2   C3002 価格 1,000円+税
A5判

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小社刊『ロックバー・ダイアリー』が東京新聞にて紹介されました

小社刊『ロックバー・ダイアリー』が東京新聞にて紹介されました

2016.09.05

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小社刊『ロックバー・ダイアリー~フルハウスの70年代叙情詩』が9月3日付東京新聞にて紹介されました。

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