元旦四方拝の研究
元旦四方拝の研究
2020.01.21
内容紹介
元日早朝。「天皇陛下、最初の行事」を紐解く。
■いつどのような経緯で成立したのか。
□なぜ代拝が不可なのか。
■律令国家形成期、女帝の祭政が遺したものとは何か…
元旦四方拝を理解する試みは、神道とそうではない儀式の境界を考える問題である。
————気鋭の女性学者が挑む!
宮中で暦首恒例の元旦四方拝はいつどのような経緯で成立し、時代の推移とともに変容したのだろうか。(略)
元旦四方拝の濫觴について、各段の所作にみられる史的要素を個別に検討しながら、
『日本書紀』における皇極紀の意義を再考し、観象授時権の形成発展が見られる天武・持統朝に
おける天皇の祭祀における先帝意識と祭祀と忌日を検討することで、
年中行事発生の根源的事象の一隅を照らすことを試みたいと思う。(序文より)
著者略歴
昭和五十一年 神奈川県横浜市に生まれる
平成十二年 早稲田大学法学部卒業
平成二十二年 國學院大学大学院文学研究科単位取得退学
平成二十三年 國學院大学大学院文学研究科 課程博士取得(神道学)
自然科学研究機構 国立天文台共同研究員、國學院大学特別研究員を経て、
平成二十六 年より國學院大学兼任講師