消えた球団 高橋ユニオンズ〜1954-1956 青春のプロ野球〜 野球雲Vol.6
消えた球団 高橋ユニオンズ〜1954-1956 青春のプロ野球〜 野球雲Vol.6
2015.12.01
プロ野球(職業野球)リーグ戦が始まって18年目の昭和29年、セ・リーグは巨人から中日が覇権を奪い、パ・リーグも西鉄が南海からの覇権を奪い、新時代を迎えた。
そのシーズンが始まる前に、パ・リーグは8球団制にするために無理やりに個人オーナーに作らせた球団があった。その名は「高橋ユニオンズ」プロ野球の歴史で唯一の個人名の球団だ。高橋ユニオンズは当時のプロ野球の魑魅魍魎の荒波に揉まれ、結局 3 年の短命で終わってしまった。8球団の中で最弱と言われながら奮闘した、高橋ユニオンズの3年間を追う!
『野球雲』特集「消えた球団シリーズ」第1弾。
ISBN-13: 978-4-89992-010-6
目次
野球の言葉
◎特集1 消えた球団「高橋ユニオンズ」
特別対談 忘れられた三年を語ろう/佐々木信也VS長谷川晶一
永田ラッパとビール/広尾晃
タイムトマソン「高橋ユニオンズ」のあった時代/たか橋ひろき
OBを訪ねて 青木惇氏インタビュー
史上最弱の球団はどこだパート2「高橋ユニオンズは本当に弱い球団だったのか?」
隠れた個性派野村武史/牧啓夫
「高橋ユニオンズ」を追い求めて/秋山哲夫
記録で見る「高橋ユニオンズ」の三年間(協力・田畑智則)
四年目(一九五七年)の高橋ユニオンズ
◎古本三振堂 書評とブックガイド
『ラードナー傑作短編集』/かわうそ堂 泉谷武蔵
『来年があるさ』/たつみやたかお
『広島カープ誕生物語』/古書赤いドリル 那須太一
『白球に栄光と夢をのせて』/古書ビブリオ小野祥之
◎特集2 野球雑誌考古学
その一『野球界』 大震災前後の大正野球
◎読物ランド
SABR(セイバーと野球研究の変遷)/永田陽一
音楽エッセイ ボブ・ドロウ「スリー・イズ・マジック・ナンバー」/近藤智
仙台野球史再発掘「仙台素人(アマチュア)倶楽部興亡史1」/伊藤正浩
ベースボール・ソングス「実在の選手から着想された曲」/久保田泰平
満洲野球事情「辺境の早慶戦」/岡田和裕
小説ベースボール・タイムトラベル「笑う感性泣く感性」
◎特別寄稿 二軍の始まり-知られざるファームの世界の真実/松井正
◎マンガエッセイ
球子の人生フォークボール㈬「タッチ一気読み」
野球絵日記より/雨本洋輔
【COVER STORY】
ヴィクトル・スタルヒン(1916-1957)
今年生誕100年。ロシア帝国生まれ、北海道育ちのプロ野球選手。沢村栄治、野口二郎、藤本英雄と並ぶプロ野球黎明期の大投手、NPB史上初の通算300勝を達成。1954年高橋、1955年トンボ。