美術館ができるまで なぜ今、豊島なのか

【5月24日発売予定】

豊島に美術館ができるまでの歴史とは──

今でこそ国内にとどまらず、海外でも高い評価を得ている豊島。
日経新聞の調査では、圧倒的な票数を獲得し日本で一番美しい美術館として「豊島美術館」が選ばれ、世界各国から注目されている。
しかし、日本最大級の不法投棄事件をきっかけに、ほんの数年前まで豊島は「ゴミの島」と呼ばれていた。

豊島は、いかにしてこの問題を乗り越えたのか。また、問題の真実はどこにあるのか。

また豊島には古くから日本古来の芸術要素が散りばめられていた。
運慶と豊島、神社と豊島、古事記と豊島。そして豊島美術館。豊島には、優れた芸術や文化が多く残っている。

瀬戸内国際芸術祭を前に、「なぜ今、豊島なのか?」その理由が本書で明らかに。

序章
瀬戸内、豊島

なぜ今、豊島なのか
豊島との出会い
自然豊かな島

第二章
なぜ豊島はテシマと読むのか

解明の糸口
・美術館で神社発見
・唐櫃も見つかる
・棚田とその神社

一つの島の、二つの島
・「豊島」とよしま
・「手島」てしま

徳川幕府が豊島を命名
・島の分断と合併
・異なる二つの文化
・瀬戸内海の文化分岐点

第二章 古都の芸術
奈良興福寺の豊島
・運慶一派の仏像
・香川県最古の石鳥居
・木を彫る、石を彫る、土を彫る

自然の美、日本の美
・自然を礼賛した工芸
・生命と色彩
・自然の本質を描く
・瀬戸内海と古事記
・自然とともに生きる

第三章 ごみの島
ごみの島と呼ばれた島
・日本初の国立公園
・豊島問題

豊島事件
・逮捕から始まる事件
・弁護士を結成
・衝撃の実態
・島をあげて闘う
・県と住民が和解

ごみの撤去完了

第四章 美術館ができる
瀬戸内国際芸術祭
直島から豊島へ
・「よく生きる」を考える
・地中美術館
・美術館を豊島に

豊島美術館
・世界初の建築
・自然と調和
・構造設計
・伝統建築と現代建築
・美術館のつくりかた
・一つだけの作品
・内部空間
・日毎に変わる表情
・美術館が開館

あとがき

著者 佐々木良
学芸員 作家
昭和59年生。京都精華大学 芸術学部 卒業。
工芸家の祖父の下、幼少期から作品制作を始める。
工芸家の祖父のもと、幼少期から創作を始める。
油絵を専門としながら、漆芸の制作にも注力する。
大学卒業後は、地中美術館に従事し、豊島美術館においては設立メンバーとして携わる。
京都現代美術館の学芸員を経て、現在、フリーランスで国外の展覧会を手がけている。

ISBN 
978-4-89992-047-2 C0030
定価 本体2300円+税
四六判上製 272P